2006.02.17 Friday
僕が好きな作家で小林信彦がいる。
最近は作家というかコラムニストのような感じになっている。
小林さんの原稿は簡単で分かりやすく面白い!
コラムは時事ネタが多い。
文庫になったコラムは、最新刊でも10年程まえの内容が多い。
ハードカバーで発売後数年経過してから文庫になるからだ。
しかし、小林さんは古いコラムでも古さを感じない。
時事ネタを使うが、具体的な内容に突っ込みをしない、
元ネタと似たような体験をとおして語るのだ。
映画の話がよくでるが、観ていない読者が読んでも楽しめる。
もちろん、ネタバレなんか絶対にしない。
そこいらの映画評論家より詳しく面白く評価をする。
先日野球評論家の豊田泰光の本が平詰みされていたので、
買って読んだ。少し肩書きに違和感はあったが、
雑誌に連載された本なので、そんなもんかと思っていた。
読み終えると9年前の本だった。重版でなく初版なのだ。
他店でも同じ本が平詰みされていたので新刊だと思っていた。
騙されたと感じたと同時に頭が痛くなった。
プロ野球の在り方を批判する内容だが、違和感がないのだ。
あったとすれば、もう少し突込みネタがあるはずだという点。
つまり9年前から改善はなく更に問題点が多くなったのだ。
プロ野球の改革は表面的だけ、実は何も改善されていないのだ
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