2015.07.08 Wednesday
久しぶりに志の輔の落語会に行ってきた。
巣鴨の片隅でこっそり行う落語会だ、
70名相手に生声の高座で、今回は恒例「牡丹灯籠」だ。
三遊亭圓朝によって創作された怪談噺である。
幽霊話、仇討ち、殺人、親子の再会など、
多くの事件と登場人物が複雑に絡み合う壮大なドラマだ。
いろんな事件が起こり、そのすべてが最後に一本の線になる。
連続ドラマや映画、舞台でみかけるパターンだ、
そんな構成を初めて披露したのが圓朝だ。
圓朝は1日2時間15日連続高座にかけ、
実に30時間に及ぶ演目になった。
それを志の輔が2時間半であらすじを語る高座にした。
僕は2度目の高座になったが、圧倒される。
前半はボードを使って相関の説明とあらすじ、
後半はかなりつまむが感動のフィナーレをむかえる。
圓朝のように15日間かけて演るなら、
仕事をすべて休んで挑む覚悟が必要だろう、
何故なら志の輔が命をかけて高座に上がるからだ。
明治初期にこの高座をみた方々はどうだっただろう。
土肝を抜いたのか、ちゃんとついて来れたのか。
100年以上前の噺がそのまま継がれているのが凄い。
明日は整体師です